第145章 橘結衣は終わった

「えっ、晴美、見て。あれ……宮本茜と橘結衣じゃない?」

春山一花たちは鞄を背負って下校途中だった。ふと前方を見ると、少し先の壁際で、ひとりの女子がもうひとりを追い詰めるように立っている。

橘晴美は呼びかけに反応して、ぱっと顔を上げた。

案の定――。

そこにいたのは宮本茜と橘結衣だった。

「……宮本茜、何してるの?」岩本奈々が首をかしげる。

「何って、決まってるでしょ。橘結衣が図々しくも、宮本茜を“学校一の美人ランキング”の1位から引きずり下ろしたの。宮本茜が黙ってるわけないじゃん」

まさか、こんなに早く橘結衣に乗り込んで、けじめをつけに来るとは。

春山一花は、壁際に追い詰めら...

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